「ちょっと!ちょっと早く来て!とにかく直ぐに来てちょうだいっ!」
これ・・・新築をされた奥様が、電力会社から初めて電気の使用量の請求書を送られてきた時の、パニックになった時の電話の一方的な応対の仕方です。
何がパニックになったかと言えば、代金です。
それまでのアパートや社宅のときに支払っていた電気代金の数倍、ひどい時には十数倍を超えた料金になっているからです。
「ひどいじゃないのぉ。こんな料金支払えません。何でこんなに高いの!?おかしいじゃない!
お宅の会社で払ってよ。こんな高額な電気代金って聞いたこともなければ見たこともないわ。
全然話が違うじゃないの。これじゃあ毎月ローンも払えないわ。あなたの責任よ!
アナタが薦めた設計じゃないの。信じた私が馬鹿だったの。なんとか言いなさいよ!」
毎度のことと言いながら嵐です。一方的です。
これ、私が住宅メーカー勤めをしていた時の話です。
毎度と書きましたのは、しょっちゅうの出来事だからです。
私に回ってきたこの手のクレームは、数十件とか数百件の数ではありません。数千を超える、ごく日常的な話です。
この手のお客さんの共通の特徴は、全員住宅展示場めぐりをされて、自分の家造りの参考にされた人達です。
決して両親や友人・先輩にアドバイスをもらって住まい造りをされた方々ではありません。
自己責任によって住まいを造られた人です。
展示場巡りをして、色々なメーカーの話を参考に、自分に適したと思える会社を選んだと思っておられるのです。
人当たりの良い営業マンとインテリアをアドバイスしてくれるインテリアコーディネーター。
洒落たカタログに雰囲気の良い展示場・・・この中で住まい造りのいろはを教えられた訳です。
非日常の中で、日常の事を話し合った訳です。
冷静なつもりでしょうが、冷静沈着にはなれますまい。
それが展示場の狙いなのですがから・・・・・・。
つづく